医療の質・安全学 <臨床医学領域 医療の質・安全学講座>
Healthcare Quality and Safety <Clinical Medicine Department of Healthcare Quality and Safety>
医学の発展とともに、本来提供できるはずの医療と現実の医療との較差、「エビデンス・プラクティス・ギャップ」が拡大しています。医療の質・安全学は諸科学の成果をとりいれ、エビデンス・プラクティス・ギャップを解消し、安全で質の高い医療を実現することをめざす学問領域です。
質の高い医療とは、安全、適時、効果的、効率的、公平で、患者にとって価値ある医療です。基礎・臨床医学研究の成果を取り入れて診療ガイドラインが作成されても、現場で十分活用されるとは限りません。活用可能な知識・技術を、現場の実践につなげるためには、Quality Improvement、すなわちデータに基づく、組織的・体系的活動が不可欠です。医療安全の水準が高まれば高まるほど、リスクが高い検査・治療の適応も広がるので、安全を維持・向上させる活動は、“journey”とも称されるように、常に進化をつづけるものです。
本講座は2017年11月に発足しました。医療の質・安全学に関連する最新の知識を統合し、新たな意味付けをすること、知識を応用、啓発し現場の実践を支援すること、さらに新たな知識や技術を創造することが私たちの役割です。
スタッフ Staff
分野主任・教授 Director/Professor | 田中 和美 医学博士、薬学修士 TANAKA Kazumi MD, MS(Pharm), PhD Researchmap |
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助教 Assistant Professor | 中里 智子 医学博士 NAKAZATO Tomoko MD,PhD Researchmap |