〜FOXG1遺伝子「量」のダイナミック増減変化による制御機構〜
本学大学院医学系研究科遺伝発達行動学講座は、東京女子医科大学医学部神経生理学講座、およびニューヨーク大学神経科学研究所を中心とする研究グループとの共同研究により、自閉スペクトラム症関連転写因子であるFOXG1「量」が増減変化し「時計」としての役割を果たすことによって、大脳皮質の抑制ニューロン回路が形成されることを明らかにしましたので、お知らせします。
本研究の成果は、2024年4月9日に科学専門誌である米国科学アカデミー紀要『PNAS(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America)』にオンライン掲載されました。
本研究によってFOXG1「量」依存的機構の重要性を系統立てて示すことが可能となり、今後は発達期における抑制ニューロン回路の形成がFOXG1症候群のみならず自閉スペクトラム症全般に寄与する機構の解明を目指していきます。
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本研究は、科学研究費助成事業である新学術領域研究「脳構築における発生時計と場の連携」および「マルチスケール精神病態の構成的理解」、学術変革領域研究「臨界期生物学」、基盤研究(B、C)および米国NIH研究費RO1の助成を受けて行われました。
FOXG1症候群患者家族会の皆様のご協力に感謝いたします。
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