亡くなったら
献体の場合は、一般の弔事とは異なる手続きや行事があります。概要は下のようになります。
以下で詳細を説明します。
1.献体の遺志の再確認
献体の本登録をされた方が亡くなったら、ご遺族の間で献体に異存ないか再度ご確認ください。同意の得られない場合には、大学は献体の引き受けを致しかねます。
2.大学への引き渡し時期の選択
献体の遺志の再確認が済みましたら、大学へのご遺体の引き渡し時期をお決めください。
- 通夜や葬儀は行わず、死後すぐまたは翌朝に引き渡す。
- 自宅などでの安置のため、引き渡しを死後翌日以降にする。
- 葬儀(告別式やお別れ会)を一通り済ませてから引き渡す。
滞りなく引き渡しいただけるよう、生前よりご本人・ご家族で打ち合わせされておくとよろしいかと存じます。引き渡しの時期が決まりましたら、大学にご連絡ください。その他のご希望がある場合も大学にご相談ください。
3.大学への連絡
大学への連絡の際には、献体である旨と、亡くなった方の氏名・住所・献体登録番号(献体登録カードに記載されています)をお伝えください。大学の担当者が大学への引き渡しの日時・場所などをお打合せします。
献体登録者死亡時の連絡先
- 平日(8:30〜17:00)
- 群馬大学医学部 学務課学事・学生支援係:027(220)7792
- 夜間(17:00〜翌朝8:30)
- 当直:027(220)7714
- 土日祝日
- 当直:027(220)7714
※ 当直者は外部委託のため、大学の献体担当者が折り返し連絡差し上げます。ご連絡は当日ないし翌朝以降になりますのでご承知おきください。
4.書類手続き
大学への引き渡し当日ないし前日などに、大学の担当者が引き渡し場所またはご遺族宅等にうかがい、書類手続きをおこないます。ご遺族から改めて書面で献体の承諾をいただきます。時間は20分程度です。
このとき、下の3点をご用意下さい。
ご遺族に用意いただくもの
- 死亡診断書の写し (コピー) 1部
- 印鑑 (認印可)
- 火葬許可書 (下記参照):市役所等で死亡届に続いて申請します。火葬場所と日時は下のように記入してください。
死亡届時に献体であることを伝えてください
病院で発行された死亡診断書の左側の死亡届の欄に必要事項を記入し、市役所等に届けてください。その際、群馬大学医学部に献体することと、火葬の場所等が上記になることを役所の担当者に伝えてください。
死亡届が受理されると役所から火葬許可書が交付されます。地域により手続きが異なることもあるので、火葬許可書は後日でも結構です。
5.ご遺体の大学への引き渡し
打ち合わせに従って、大学から委託を受けた葬儀社がご遺体をお迎えにあがります。
6.解剖学実習へのご遺体の提供
ご遺体は大学の施設で丁寧に保存処理・保管され、カリキュラムに沿って解剖学実習に供されます。その後火葬されます。
※ 群馬大学では、医学生の解剖学実習は秋期の3か月間、医師向けの実習は夏期の1か月間に実施されています。
7.慰霊祭・遺骨返還式
毎年5月下旬~6月上旬に「昌賢学園まえばしホール」で「群馬大学解剖献体慰霊祭」が催されます。慰霊祭は特定の宗教・宗派に属さない無宗教式で、遺族、解剖学実習に参加した医学生・医師、教員などが参加します。慰霊祭終了後、続いて同会場で遺骨返還式が行われます。
日程が決まりましたら、大学からご遺族に書面でご案内しますのでご参加お願いします。
遺骨返還まで1〜2年お待ちいただかなければなりません。遺体の保存処理に数か月要すること、実習がカリキュラム上の一定の時期に行われること、ご遺骨が慰霊祭に合わせて返還されるためです。どうぞご理解お願いします。