よくある質問
今まで多く寄せられた質問について説明します。このほかの問い合わせは下記までお寄せください。
献体に関する問い合せ先
〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-22
群馬大学医学部 学務課学事・学生支援係
電話 027(220)7792(平日 8:30〜17:00)
- 献体による解剖と病理解剖の違いは?
- 解剖には目的により3種類あります。献体による解剖は、医学生や医師が人体の構造を学習・研究する解剖、「正常解剖」です。医学生は数か月の期間をかけて全身を細部まで勉強します。「病理解剖」は、病死の場合にその原因を調べるために行う解剖です。また、変死の死因を調べる解剖は「法医解剖(司法・行政解剖)」と呼ばれます。
- 病気・障がいのある場合や手術を受けた場合にも献体できますか?
- 解剖学実習では生前の病気や手術のあとなどがあっても、正常なものと比較することによって、良い学習ができることもあります。ご自身の病歴、手術歴など、ご心配の方はお問い合わせ下さい。
- 家族の同意とは?
- 生前に献体登録されていても、死後実際にその遺志を実行するのはご遺族であって、献体登録者ご本人ではありません。ご遺族に反対があれば献体が実行されず、ご遺志が生かされないこともあり得ます。そのため、献体登録をするときにあらかじめご家族の同意を得ておくことが大切です。また、登録後もできるだけ多くの身近な方に理解しておいてもらうよう、その旨を伝えておくことが必要です。
- 家族の範囲は?
- 献体登録にあたって同意をいただくご家族は、同居別居を問わず、配偶者、親、子、兄弟姉妹などを指します。また、親族中で発言力の強い方があれば、その同意も重要です。
- 献体に費用はかかりますか?
- ご遺体の大学への搬送、火葬、慰霊祭の経費は大学が負担しますので、ご本人やご遺族の費用負担はありません。ただし、大学以外への搬送やご遺族での葬儀費用などはご自弁下さい。
- 居住地による献体登録の制限はありますか?
- 居住地が群馬県および埼玉県北部、栃木県西部など群馬県近接地域の方に限らせていただきます。遠方の地域にお住まいの方には、近隣の大学医学部を紹介しています。
- 亡くなった後の搬送は?
- 引き渡し場所まで、大学から委託を受けた葬儀社がお迎えにあがり、大学までご遺体を搬送します。この費用は大学が負担します。ただし、病院から自宅への搬送など、搬送先が群馬大学でない場合は摘要外となりますので、ご自弁下さい。
- 亡くなってから大学への引き渡しまで日数がかかる場合は?
- ご遺体の傷みを抑えるため、葬儀社にご遺体の冷蔵室での安置や、ドライアイスでの冷蔵を依頼ください。ドライアイスの場合はご遺体が凍らないように注意してください。
- 旅行中など遠方で死亡した場合も献体は可能ですか?
- できる限りお迎えに伺いますが、その時間がかかりすぎる場合や飛行機等の輸送手段を要する場合は、亡くなった地域の大学医学部をご紹介することがあります。これは引き取りに時間がかかればご遺体が傷み、教育・研究に役立てられなくなるためです。また外国でお亡くなりになった場合はお迎えに伺えませんので、献体の辞退をお願いしています。
- 献体できない場合はありますか?
- 交通事故などの不慮の事故や死後の経過日数によってはお引き取りできないことがあります。また特定の感染症(エイズ、クロイツフェルト・ヤコブ病など)のある場合は、医学生などの安全を考慮しお引き取りしかねます。ご心配の方はお問い合わせ下さい。
- 大学への引き渡し後に面会できますか?
- 事情により大学での面会を希望される時はそのように配慮しますが、希望に沿いかねる場合が多くあります。これは、ご遺体をお預かりした後すぐに保存処理され、実習まで厳重に保管されるためです。したがって、ご家族には大学への引き渡しまでにご遺体に対面しておかれるようお勧めします。また、面会可能な場合も以上の理由から一度限りとさせていただきます。
- 医学生は誰を解剖するのかわかるのですか?
- 解剖学実習は匿名でなされます。実習をする医学生や医師には、解剖するご遺体が誰だったのかは知らされません。ご遺族にも誰が解剖したのかは知らされません。
- 解剖学実習後の火葬はどうしているのですか?
- 前橋市斎場にて斎場職員と大学職員が厳粛に火葬を行っています。この際、ご家族の立会いはお受けしていません。
- 遺骨はいつ返ってきますか?
- 火葬したご遺骨は大学で用意した骨壷に入れ慰霊祭の時にお返しします。
- 納骨堂への納骨を希望したいのですが?
- ご希望があれば群馬大学納骨堂(前橋市嶺公園)にご遺骨を安置して供養させていただきます。この場合、収骨後15年を経たときに共同埋葬とさせていただきます。
- 献体登録したので群大病院を紹介してもらえますか?
- 献体は無条件・無報酬で提供いただく仕組みですので、特定の便宜を図ることは致しかねます。また、そのような目的で献体登録を希望される方は登録をお断りします。
- 慰霊祭・納骨式などは行いますか?その場所は?
- 毎年5月下旬~6月上旬に慰霊祭を執り行います。同日、慰霊祭終了後に納骨式を執り行います。
慰霊祭の会場は、昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館;群馬県前橋市南町3丁目62−1)です
- 献体と臓器提供(ドナー登録)・アイバンクなどはどちらもできますか?
- 献体では全身を提供いただくので、臓器提供(ドナー登録)と献体との両立は出来ません。いずれか一方をご選択ください。アイバンクの場合は片目のみ献眼はしても構いませんが、大学へのご遺体引き渡し前に、近隣のアイバンクで献眼を済ませて下さい。
- 現在、申し込みを断っていると聞くのですが?
- 現在、献体登録の申し込みは随時受け付けています。献体登録を希望されるご本人または代理の方が、問い合わせ先にお電話ください。献体登録申込書をご住所にお送りいたします。
- 住所変更があった場合は?
- 変更がありましたら、電話、手紙、ハガキ等でご連絡ください。遠方に移住される方には、移住先の大学医学部をご紹介致しますので、ご転籍をお願い致します。
- 献体登録を取り消したい場合は?
- 献体登録を取り消すときは、電話、手紙、ハガキ等でご連絡ください。
- ご遺体のCT撮影とは?
- 群馬大学では、医学生向けに解剖学実習と画像診断学を合わせて学ぶ教育を実施しています。そのためにご遺体の全身CT画像を撮影します。献体登録時にその可否をお尋ねしています。
- 臓器保存とは?
- 重要な所見のあった場合に、その臓器や組織を摘出・保存処理して標本にすることがあります。標本は個人が特定されないよう匿名のまま取り扱われます。これについても献体登録時にその可否をお尋ねしています。