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医学科におけるカリキュラム構成コンセプトは、進展してやまない時代状況を踏まえ、地域医療の担い手としてまた世界の最前線に立つことのできる人材育成にあります。



医師として基本的な素養と人間性を磨く
教養教育・専門前教育

 医師には科学者としての素養とともに、人と社会を理解する文化的な素養が求められます。事実を客観的に捉えて分析し、既知の部分と未知の部分を明らかにした上で問題解決の道を探求する科学者としての態度が必要となることはいうまでもありません。一方臨床の現場では、正解といいきれる医療はありません。一人一人の患者さんが満足できる医療を提供するためには、病気を抱えた人の気持ち、その生い立ちや社会的背景までも細やかに理解する態度が不可欠です。このような素養を身に付けるには、人類がこれまで築き上げてきた種々の学問(文化)を教養科目や入学早期の体験実習によって学ぶとともに、異なった価値観や人格をもつ人々と積極的に交わることによって人間性を磨くことが求められます。


解剖学から病理学まで、医学の基礎を学ぶ
生命医学

 2・3年次に学ぶ、基礎医学とも呼ばれる分野です。疾患を理解するには、まず正常な人体の構造と機能を学ばなければなりません。2年次後期には基礎医学の知識や実験手技の修得を目標とした生命医学講座、大学院講義と連携した動物実験学、放射線生物学、基礎遺伝学などがあります。3年次からは本格的な専門教育がスタートします。解剖学、組織学、生理学、薬理学、生化学、法医学、微生物学、衛生学、寄生虫・免疫学、公衆衛生学、病理学などとともに臨床医学の基本を講義と実習を通じて学びます。このような専門科目主体の時期なると、学生生活はたいへん忙しくなります。気持ちをしっかり切り替え、専門教育に臨んでください。


国家試験取得を目指し、臨床の現場に
応用医学

 臨床医学とも呼ばれる分野です。4年次は、提示された症例の問題点を自ら解決していくチュートリアル型学習と従来の座学型講義とのハイブリット形式を採っています。講義内容の重複を避け、全臨床科目を4ブロックに分けて有機的に構成しました。5年次の5~12月は主に附属病院の各診療科を1週間毎にローテーションしてクリニカルクラークシップを行います。5年次の1月から6年次の7月は卒業前臨床実習(1ターム2週間で8ターム以上:少なくとも必修と選択から各4タームずつ)を行い、実践臨床病態学講義が8~9月にあります。この講義は専門教育の総まとめで、これによって知識を整理し、10~12月にかけての試験に合格すれば卒業できます。2月には医師国家試験を受験しますが、国家試験の合格は医師としてのスタートラインに立てたことを意味するに過ぎません。生涯を通じて学び、社会に貢献する医師、研究者、教育者、医療行政担当者になって欲しいと思います。


教育の特徴1

チュートリアル型学習
 少人数(3~6人)のグループ学習を基本とした問題解決型の学習システムです。本学科では、2年次の医学論文作成チュートリアルと4年次の臨床チュートリアルがあります。チュートリアル教育用の学習室が20数室あり、これらは自習室にも使用できます。


教育の特徴2

クリニカルクラークシップ
従来の見学型臨床実習では、医学生自身が実際の医療を体験する機会が少なく、全ての医師に求められる基本的診療技術や態度を十分に習得できませんでした。クリニカルクラークシップでは、医学生も医療チームの一員として指導者の監督の下に規定された範囲の医療行為をいろいろと経験します。ただし、クリニカルクラークシップを行うためには、本学科の学科試験と全国共通のCBT,OSCEで一定以上の成績を修めなければなりません。CBT、OSCEは、患者さんに対して医学生の質(知識、技能、態度)を保障するために行います。

※CBT (Computer Based Testing)
知識が十分であるかどうかを客観的に評価する試験です。コンピュータにプールされた20,000題の中から、受験者一人一人に対してランダムに320問が出題されます。出題範囲は2年次~4年次の専門教育で学習した全科目です。

※OSCE 客観的臨床技能試験(Objectively Structured Clinical Examination)。
基本的診療技術と診療態度を評価します。4年次修了時にはクリニカルクラークシップに進む前の医療面接(問診)、脈拍・血圧測定、胸部・腹部診察などのbasicOSCEを、5年終了時には1年間のクリニカルクラークシップの成果を評価する高度な内容のadvanced OSCE(本学科独自の試験)を行っています。



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